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2017年06月08日

酔拳2を考察してみる その2

酔拳2を考察すると言っておいて、まったく触れずにその1が終わったので、今日こそ触れてみる。

というか、一度その2を全部書いたのだが、記事が丸々消えてしまい、元々勢いで書くので何書いたか自分でもわからなくなった挙げ句
「同じ内容書けねーよ!!」って感じでふてくされてたのが事実なんですけども。

何事も中途半端は良くないので、ここらでいっちょ書き直してみるかなとキーボードを叩いてますが、こんな前置き書くくらいなら
さっさと内容いけって感じですね、はい、すんません。

では気を取り直して。


まず前回を読んでない方はこちらを



酔拳2を考察してみる その1


はい、ただアクションスターを紹介していくだけだけの、その1ですいません。

ってわけで、本題の「酔拳2」に。


まず、なぜ酔拳2を考察しようと思ったかと言いますと、まずは監督でもあり、武術指導でもあり、師匠役でも出ているラウ・カーリョン




彼の話しからです。

カンフー映画に詳しい人は、良く知ってる人物だと思いますが、軽く紹介するならば、監督した代表作に前回紹介した、

少林寺36房(主演リューチャーフィー)

ワンス・アポン・ア・タイム・インチャイナ(主演ジェットリー)

などなど、カンフー映画代表的な、作品が多いのが特徴でもあります。

残念ながら、2013年に78歳でこの世を去りました。

この人自身が、武術家であり、実弟も武術俳優、父親も武術家、36房のリューチャーフィーは義弟(父の養子)という武術一家です。

本人は洪家拳の達人でもあり(これは後ほど説明)まず、何をもってしてこの人の話しを始めたのかと言いますと、ジャッキーチェンが酔拳2で演じる役柄が大きく関係してきます。

ウォン・フェイフォン


この名前を聞いてピンと来る人は、香港映画通というか、中国武術の歴史に明るいというか。

元々このウォン・フェイフォンという方は実在した人物であり、医者であり中国武術に長けてたのは史実でもあります。

加えて言うなら、この人の伝説的な部分が数多く存在したため、中国では彼を題材にした作品も数多くあるのが特徴ですね。

第二次世界大戦後である民国38年(1949年)に制作された『黄飛鴻傳上集・鞭風滅燭』この映画が一番最初にウォン・フェイフォンを題材にした映画です。

あ、ちなみに

黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)


こう書きます。

お顔はこんな感じ



なんかあれですね、真っ先に出てきた言葉が「つるつる」だったんですが。

話しが逸れそうなので、もういっちょちゃんと戻りまして、この人を題材にした映画ってなによりも凄いのが


本数なんですよ。


その数なんと84本

未だに破られてないギネスの記録になっております(多分無理)

さて、なぜ彼がここまで題材にされるか?

「広東十傑」と呼ばれるウォン・ケイケンという武術家の息子がウォン・フェイフォンであり、南派少林拳の一派である「洪家拳(こうかけん)」を叩き込まれ、13歳の頃には道場主に匹敵する強さを持っていたという記録もあり、元々この偉大な父と武者修行で各地に廻っていた史実もあります。

いわゆる「修行の旅」をしていたんですね。

だから伝説が多いんですよ、この人。

ってことは、これはあくまでも想像ですが、武者修行先の土地のちょっとしたトラブルもこの人が解決した可能性は否定出来ないんですね。

そこで、題材になりそうなワードを二つあげてみると


「旅」

「問題解決」



この二つを思い浮かべて、日本だったら?っと考えたら・・・・



だめだ、水戸黄門しか浮かばねぇw

しかしながら、題材にしやすいのは確かですね。


ってわけで話しを一番最初のラウ・カーリョンに戻します。

このラウ・カーリョンとウォン・フェイフォンの共通点は、注意深く読んでた方は分かると思います。


そう

「洪家拳(こうかけん)」です。


ウォン・フェイフォン、ラウ・カーリョン、どちらも達人です。

なぜ2人とも「洪家拳(こうかけん)」なのか?

ここにラウ・カーリョンがウォン・フェイフォンを題材にするヒントがありました。

まずウォン・フェイフォンの片腕と言われた弟子のラム・サイウン。

そのラム・サイウンの弟子(フェイフォンから見たら孫弟子)のラウ・ジャーン。

そのラウ・ジャーンの息子が「ラウ・カーリョン」だったのです。

つまり、武術の継承という流れから言うと繋がっていたのですね。


簡単に言うと、伝記、伝説などを元にしたのも勿論あるでしょうが、ラウ・カーリョンに至っては「口伝」が大きいと思います。

目の前で伝説を目の当たりにした人を師匠に持つ父親が居たわけですから。

なので、ラウ・カーリョンの中では「本物」のヒーローだったに違いありません。

だから、ラウ・カーリョンが描くウォン・フェイフォンとは、強く聡明な印象が大きいです(ワンス・アポンアタイム・イン・チャイナなど)


しかし、今までのウォン・フェイフォンを題材にした映画の中で一番ポップに感じたのが、タイトルにもなっている「酔拳2」(やっとw)だったのです。

よし、次こそ本題に行けそうですw

ってわけで続くw



因みに洪家拳は南派少林拳の一派です。

もちろん北派少林拳というものもあります。


ほら、北斗の拳に話しが逸れるのを我慢したのをお察しくだされ




  


Posted by モンゴル  at 14:40Comments(2)映画