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2017年03月06日

北野たけしの「3-4×10月」は誰に何言われようが面白くて好き

映画の事書き出したら、映画の事もうちょい書きたくなったので、もう一発。


北野武と言えば、日本でもお笑いBIG3に数えられるうちの1人です(説明いらないほど)

そんな彼が主演監督を初めてしたのが「その男凶暴につき」でした。

当時確か高校生だったと思うが、映画キチガイだったうちの親父に薦められたのがきっかけで観たのをよく覚えています。

衝撃でした、無音のシーンがまた独特だったと思います。

すっかりハマった自分はまたすぐ観直しましたね(好きだと何度でも観ちゃう、勿論漫画も)

そういえば前半のヤクの売人が若かりしエンケンでした。すぐ殺されたけど。

時代を感じますな。

それからしばらくして、監督作品第2弾が出ました。


それが3-4×10月でした。

よく読み方が分からないと言われるので、書いときます。


「さんたいよんえっくすじゅうがつ」と読みます。




当時、ビデオで観たのでビデオの方のジャケットを。

DVDはこっち




うむ、ビデオの方がいいっすな。


この映画の何が好きって、たけし軍団が沢山出て来るんですよ。

主人公は柳ユーレイ

サブ的な主人公はダンカン

こいつらの兄貴分的な存在がガダルカナルタカ


たけし作品の初期の頃ってまだまだ、大物と言われる俳優さんってそんなに出てなかったんですよね。

それがまた凄かったというか。

今はアウトレイジで、大物ばっか出てるのでそこまでたけしの出番いらないのかな?と思っちゃう部分も多々感じます。

というか実際「歳』を感じてるんでしょう。

アウトレイジビヨンドでは獄中のたけしが、自分の組を実際潰した「山王会」に復讐しようと促されるも、


「もう歳だぜ?」と言っていたシーンに、本音が詰まってたような気がします。

個人的にはブラザーも好きですが、今日は「3-4x10月」で。


初期の頃は大物出てないと書きましたが、そういえばトヨエツ、ジョニー大倉なども出演しています。

ざっくりとストーリーを。


社会人野球チームに所属する主人公、雅樹(柳ユーレイ)が、自身が働いているガソリンスタンドでヤクザと揉めてしまいす。




「おー、痛ぇ、折れてるかもしんねーぞ?」

これもお決まりの台詞です。

ヤクザ役の小沢仁志、若いっすなー。

この人が言うだけで十分恐いです。

そこで、スタンドに直接言いに来たのが、ヤクザの兄貴分(ベンガル)が「誠意を見せろ」と、パターンと言えばパターン。

直接ヤクザの事務所に話しを付けて来ると言い出したのも、主人公の雅樹ですが、
相手がヤクザなのを分かってるので、話し合っても無駄と分かってる野球チームの監督(ガダルカナルタカ)が代わりに行く事に。

何故ならそのヤクザ事務所(大友組)の元幹部だったんですな。



笑顔が恐い。

この映画の一つの見所が、このガダルカナルタカの演技でした。

本当にお笑いやってるとは思えない演技だったんですな。

幾ら堅気に戻ったとはいえ、そこは元ヤクザって所を存分に見せつけます。




元舎弟のベンガルをボッコボコにしてしまいますが、そこは相手がやはりヤクザなので、後日刺されてしまいます。

ここから物語が急速に進んで行きます。


刺された井口(ガダルカナルタカ)は大友組に復讐するつもりですが、身体は重傷で動け無い。

どうにか拳銃を手に入れたいが動け無い。


なので責任を感じた主人公の雅樹が自ら、拳銃を手に入れる事に。

しかし、おいそれと手に入るものでは無い(というか近場で手に入れると大友組にバレる可能性もあるので)
ので、比較的手に入りやすい沖縄に向かう事に。

しょうがないからと一緒について来てくれる事になったダンカンと2人で沖縄に向かいます。




ダンカンに至っては、沖縄=アロハシャツなんでしょう。

抜かりなしです。

沖縄でアテも無く歓楽街を歩いてる時に出会ったのが、同じ組事務所と揉めていた上原(北野たけし)と玉城(とかちゃん)でした。




島で言う「マダ汁(イカ墨の汁物)」的なものを食べてたシーンとかお茶目です。

ここからはたけしらしいというか、なんというか。

暴力、理不尽、男色、そして笑い。

男色に限って言うと、たけしの映画もそうですが大島渚もよくここら辺表現してます、
一本ねじが外れた感じの役に、より恐く見せる要素なのかなと勝手に思ってますけども。

ネタバレまでは書きませんが、たけし映画では大好きな作品の一つです。




当時としてはサイコアピールしてるPVですな。

この後のソナチネも沖縄が舞台だったんですよねー。

あの頃の沖縄ヤクザって確かに恐いイメージがありました。

いつか菊次郎の夏の事も書こう。











  


Posted by モンゴル  at 20:05Comments(0)映画

2017年03月01日

前半と後半の恐さが違うヒメアノール(その3)※何度も言いますが映画の方

前半はラブコメパートだったので、後半は恐怖パートに。

その前に前回、前々回読んでない方はこちらを。


ヒメアノール

ヒメアノール(その2)※映画ね


(クリックすると余裕で飛びます)





では後半に。
あ、ある程度まで内容書くので映画観たいと思ってる方は、この先読まない方がいいです。

逆に原作を読んでて、映画がまだな人はこの先読んでも大丈夫です。


同級生である和草君に電話をし、


(和草くん)


岡田君を殺すのを手伝えと命令口調で言う森田君ですが、普通なら「何言ってんだこいつ?」となるところですが、
実はこの和草君は、森田君に逆らえません。

何故なら、高校時代一緒にいじめられていたのですが、森田君が殺害したいじめっ子を一緒に埋めた「共犯者」でもあるわけです。

和草クンの実家はホテル経営、なのでボンボンです。

共犯をネタに森田君は毎月和草君に、金銭を要求していました。

そんな中、今度はまた人を殺す手伝いをしろとの連絡に、精神的に限界に達してしまいます。

警察に自首するつもりで(勿論森田くんも捕まえて貰う為に)警察に向かいますが、恋人に止められます。


「森田クンを殺そう」


この時の恋人の感情も、自分の許嫁であり恋人でもある和草君を守りたい、苦しめる元凶があるならそれを消せばいい。

という、これもある意味歪んだ感情ですが、わからなくもない感情です。


という事で、2人で森田君を殺す為に森田君の部屋に向かいますが、2人とも返り討ちにあい殺されてしまいます。


まずこの映画で、サイコキラーな森田を、森田剛がどう演じるのか?というのが、一つの見所でした。

フィルターをかけて観るなら「ジャニーズでしょ?」と一言で終わっちゃいそうですなのが、また難しいところなのかなと思ってましたが、

多分、こんな狂った役を演じきったジャニーズって森田剛君が初じゃないかな?と思うくらい凄まじい演技でした。


ここから狂った森田の逃亡と殺戮が始まります。

原作は普通に最後警察に捕まって終わったんですが、こっちは映画のオリジナルストーリーとなっています。

流石にネタバレまで書くつもりは無いので気になる方は、是非レンタルして観てみてください。





PVまで前半と後半をちゃんと表現しているのに感服つかまつった





  


Posted by モンゴル  at 13:20Comments(4)映画